学際研究プロジェクト(令和5年度)を実施しました!
総合学域群では、学生の短期間(約2ヶ月間)の自主研究プロジェクトである「学際研究プロジェクト」を実施しています。
本プロジェクトは、総合学域群が目指す「広い学問的な視野からの学際的研究を行う基礎力」を学生の皆さんが養う機会として、令和4年度に試行的に開始されました。
本格実施となった今年度は、以下2つの部門に分けてプロジェクトを募集しました。
A)チャレンジ部門(募集単位:個人)
漠然とした疑問を学術的見地からまとめ、具体的に説明できることを目指すものです。アドバイザー教員による一対一の個別指導・助言を通じて、研究を遂行します。
B)コラボレーション部門(募集単位:個人またはグループ)
複数人でのディスカッションを通じて得た思考のプロセスを論理的に整理・説明できることを目指すものです。同じ問題意識を有する学生同士のグループが、ファシリテーター(教員)による多分野の視点からの指導・助言を通じて、共同プロジェクトを遂行します。
総合学域群では、学生が自らの知的好奇心のもと、幅広い視野から文理の区別にとらわれない学問的発想を磨くことを目指しています。
したがって、本プロジェクトでは、研究成果そのものよりも、自分の興味・関心を教員との対話を通じて突き詰め、具体的に説明できることを重視しています。
選考により採択された学生は、教員のサポートを受けながら研究・プロジェクトを遂行しました。
また、その成果を「学際研究プロジェクト最終発表会」にてプレゼンテーションの形で報告しました。
報告の内容は総合学域群で作成したルーブリックで評価され、1名の学生が学際研究プロジェクト大賞、2名の学生が総合学域群長賞、9名の学生が奨励賞を受賞しました。
総合学域群学際研究プロジェクト評価ルーブリック
令和5年度の採択テーマは以下のとおりです。(◎…学際研究プロジェクト大賞、◯…総合学域群長賞、無印…奨励賞)
【チャレンジ部門】
- 児童文学から考える「友愛」
- ヒットアンドブローの必勝法
- 医師・看護師の死生観の変容と今後の課題―両者の意識差から比較を越えた先にあるもの―
- 「人間の尊厳」思想における「善き生」とは何か ◯
- 日本の文化的な価値観と非定型発達の人々の生きづらさについて
- 若者の幸福度について
- 刺激希求性と食嗜好の関連
- アニリンブルーを用いた新しい観察方法の確立とユリの花粉管誘導について
- 膝に見る進化と文化
- キシャヤスデの脚の動きの数理モデル化 ◎
- BMI技術の可能性 ◯
- パレスチナ問題の現状と考察
【コラボレーション部門】
※令和5年度は採択なし
(2023年9月27日に行われた最終発表会の様子)
関連:総合学域群学際研究プロジェクトPR動画