聖ウルスラ学院英智高等学校の皆さんにお越しいただきました!

筑波大学では、キャンパス見学をツアー形式で行っています。
今年度、ツアーコンテンツの1つとして総合学域群でワークショップを開催することとなりました。
その第1回目が実施されましたのでレポートします!

今回お越しいただいたのは宮城県の聖ウルスラ学院英智高等学校の2年生、40名です。
まずワークショップに先立ち、山中総合学域群長から総合学域群の特徴についてお話いただきました。

その後、夏のオープンキャンパスでも実施している『知的好奇心マップ』を使用して興味関心深掘りワークを行いました。
知的好奇心マップ
(↑こちらをご覧ください。今年度新しくなりました!)

総合学域群出身の上級生が進行役を務め、グループワークを進めます。
最初は上級生の自己紹介&見本の発表です。
自分がどのようなことに興味があり、いまは各学類・専門学群でどのようなことを研究しているのか等について話してもらいました。

そのあとは、高校生の個人ワーク。
興味があるキーワードに丸をつけ、自分の興味関心についての「言語化」にチャレンジ。迷いながらも頑張って記述する姿が見られました。

言語化できたら、自分の興味関心についてグループ内で発表します!
高校生同士で「どうしてその分野に関心があるの?」等の質問をしたり、上級生から分野の広がり・繋がりについて意見をもらいます。


ワークの様子を窺うと、
(「宗教」に興味がある高校生に対し)
上級生:「宗教は絵画や彫刻にも大きな影響を与えているから、芸術の面も見てみるといいかも」
上級生:「宗教は追い込まれた時の救いという意味もあると思うんだけど、人間は追い込まれたときにどのような行動をするのか、という心理学的な視点から考えることもできるかもしれないね」

(「生物」に興味がある高校生に対し)
上級生:「生物に対してのアプローチの仕方はいろいろあるよ。生物の生態そのものを深く追究していくこともできるし、生物を利用して人間の生活を便利にしていく方法を考えることもできる。農業とか、医療とか!」

などなど、総合学域群出身者ならではの多角的な視点でのアドバイスがありました。

最初は緊張していた様子の高校生たちでしたが、だんだんと自分の意見を言うことに慣れていく様子がうかがえました。
笑顔もたくさん見られ、明るい雰囲気でワークを終えることができました!

高校生のみなさんにはアンケートにもご協力いただきましたので、寄せられた声を少しだけご紹介します。

医療系に興味があったが、今回のワークショップを通して文系の分野にも少し関心が湧いた

自分は生物だけではなく、幾何学や農業といったことにも本当は興味があったことが分かった

物理に興味があることに気付いた

大学の学びや研究は分野を超えたものも非常に多いことが分かった

進学先を考えているといつも、何がしたいの?何を深く学びたいの?専門は決まってるの?と聞かれ、『そんなのまだ分かるわけない』と思っていたので、入学してから実際に講義を受けてみて専門を決めるというコンセプトにとても共感した

など、新たな気付き・選択肢を得たという声が多数ありました。
そしてなにより、「楽しいワークショップだった」と思ってくれた高校生が多いようで、企画担当としては本当に嬉しく思います。

総合学域群は「学際性」「迷うことを楽しむ」を重要視しています。
いまやりたいことが選びきれなくても、自信が持てなくても、大丈夫。
1つの分野に絞らなくても大丈夫。

学際性に富んだ総合学域群で、自分の専門を一緒に見つけましょう!
改めまして、聖ウルスラ学院英智高等学校のみなさま、総合学域群のワークショップにご参加いただき本当にありがとうございました。

全国の高校生及び高校教員のみなさま、興味をお持ちいただけましたらワークショップ参加へのご応募お待ちしております!
(詳細:筑波大学キャンパスツアー