令和7年度 夏季ガイダンスを実施しました!

総合学域群生は、1年間かけて自身の移行先を検討します。
総合学域群の理念として
「幅広い視野から文理の区別にとらわれない学問的発想を磨く」
というものがあり、年間を通じてそのきっかけとなるイベントを用意しています。
その1つが夏季ガイダンスです!
夏季ガイダンスは複数のイベントから構成されており、今年度も7月から9月にかけて実施いたしましたので詳しくご報告します!
ぜひ動画もご覧ください(3分)

★オープニングセッション★
7月22日には夏季ガイダンスの先駆けイベント「オープニングセッション」を行いました。
これから始まる夏季ガイダンスのイベント内容や趣旨、スケジュールについて理解するイベントです。
また、移行生である先輩3名に来ていただき、昨年度どのようにこの機会を活かしていたのか、志望移行先の変化等についてトークをしていただきました。
参加した総合学域群生からは

「様々な学類で迷っている移行先をどのように決めたのかという先輩方の体験談を聞けたのがとてもよかった。私は、まだ移行先をどこにしたいのかがしっかり決まっていないが、積極的に行動して移行した先輩方の話を聞いて、私ももっと様々なことに興味をもって挑戦しようと思えた。先輩が言うように総合生だからこそできる経験を秋学期はしたいと思う。」

「積極的に学類のイベントや学びの場に参加している先輩が多いことが印象に残った。」

「移行の決め手について聞けたのがありがたかった。先輩方も自分が思っていたよりいろいろな学類で迷っていたことが印象的だった。」

などの感想がありました。
先輩から総合学域群生へのアドバイスも、1年間移行について考えてきた学生ならではの視点でした。

★学類・専門学群大相談会★
9月9日には「学類・専門学群大相談会」を大学会館にて実施しました。
夏季ガイダンスのメインイベントであり、秋学期の履修を考えるうえで貴重な情報収集の機会です。
総合学域群生は全員参加とし、主に2つの企画に参加しました。

◎先輩懇談会◎
昨年度は先輩6名にステージに登壇していただきお話を聞く形式でしたが、今年度はガラッとスタイルを変更し、先輩を囲んで円になり、近い距離で直接お話を聞く懇談会としました。
教員はいない場なので、質問に遠慮は不要!
実際に移行を経験したからこそ分かる体験談や、1年生の時に履修しておいたほうがいい科目、移行後の人間関係など、気になることを直接質問し、先輩からたくさんの情報を得られている様子でした。

◎学類・専門学群ブース相談会◎
こちらは毎年恒例となっている、総合学域群から移行できるすべての学類・専門学群の教員や先輩学生によるブース相談会です!
先ほどの懇談会では先輩に移行先での生活や履修について話を聞くことができましたが、自身の興味関心についてどのようなアプローチでの研究ができるのかについては、やはりその分野の第一人者に聞くのが最善です。
総合学域群の学生が複数のブースを自由にまわり、直接教員と対話し、新しい選択肢に気付いたり、不安を解消する機会となりました。
中には、「自分はこういった分野に興味があるからこの学類でこういうことがしたい」と教員に相談したところ、思ってもみなかった進路を提示されてそれが大きな収穫だった、と話してくれる総合学域群生もいました。
秋学期の履修を考える際の大きな材料となった様子です。

そして希望者は、会場内で履修相談をすることも可能です◎
1年を通じて専門スタッフが履修・移行に関する相談をアカデミックサポートセンターで受け付けておりますが、この日だけは会場まで出張します!
教員や先輩の話を聞いた結果、
「この学類についても新たに選択肢に入れてみようかなと思ったけど、秋学期にどの科目を履修したらいいか」
「この学類は違うかもと思ったので秋に履修予定だった科目を入れ替えたい」
など、様々なお悩みが発生します。
アカデミックサポートセンターの教職員が総出で対応し、少しでも良い履修が組めるようお手伝いをしました。

大相談会に参加した総合学域群生からは、

「研究活動の理想的な部分だけでなく現実的なところを知ることができた」

「移行後に学習することが具体的にわかり、移行後が楽しみになった」

「自分は医療系の勉強をしたかったので医療科学類に移行しようと考えていたが、工学システム学類の先生の話を聞いて、自分の志望している医工学の研究をするなら工学システム学類に行くのも良いなと思った」

「模擬判定の結果が出た後にすべての学類が吟味できる本当に良い機会だった。履修相談でアドバイスを聞いた後、春には考えていなかった学類のブースを回って魅力を教えてもらったり、先輩から具体的な研究内容や将来の選択肢などのお話を聞かせていただいた。秋の履修計画に大いに生かせそう」

「移行してからの授業の話やフィールドワークの話も聞けて、1番希望している学類ではないものも楽しそうだなと思うようになった」

などの感想をいただきました。

★研究室等訪問ツアー★
実施3年目となりました、研究室等訪問ツアー!
複数の学類の研究室等をツアー形式で巡る企画で、総合学域群生は任意参加です。
今年度は9月10日~12日の3日間にわたり10コースに分かれて大学内を巡りました。
昨年度は2日間で8コースだったのですが、大盛況&学類の先生方のご協力のおかげで、コースを増やすことができました。本当にありがとうございます!
参加枠を全部で100枠用意しましたが、コースによっては申込開始直後に埋まってしまうことも。
キャンセル待ちが発生し、もう少し枠を増やしてもらえないかという問い合わせもいただきました。来年度、また検討します…!

ツアーでは、日頃なかなか見学できない施設やバックヤードを見せていただいたり、研究室所属の学生さん達が分かりやすいプレゼンをしてくださったり、実験や実習を体験したり。
文理を跨いで複数の学類の研究室を組み合わせているツアーなので、現時点ではあまり興味がない分野の研究室を訪問する場合もありますが、

「情報科学類と工学システム学類に興味があってこのコースに参加したけど、一緒に見学した社会工学類もいいなと思った」

「研究室の雰囲気を実際に感じることができて良かった」

「移行や勉強に対するモチベーションが上がった」

など、ポジティブな感想をたくさんいただきました。
各学類の先生方、ご協力をいただき本当にありがとうございました!

★各学類・専門学群による自由企画★
今年も各学類・専門学群に様々な企画を開催していただきました。
模擬授業に参加させていただいたり、移行生を囲んでの座談会を企画いただいたり、在学生数名が1年生~現在の学びについて発表してくれたり、学類の良さを語ってくれたり。
過去の先輩方の卒業論文を見せていただく機会を作っていただいた学類もあれば、オンラインで研究内容をたくさんご紹介いただいた学類もあります!
各学類の先生、先輩学生の皆さま、ご協力いただき本当にありがとうございました!

以上、夏季ガイダンスのレポートでした!
迷うことを楽しむきっかけとなっていたら嬉しいです。

なお、総合学域群生の中には入学時から「自分は絶対にこの学類に行く!」という強い気持ちを持っている方もいます。
そうした学生に対しても私たちは
「本当にその学類が最適なの?どうして?」
「あなたの興味関心に対して、こういうアプローチの仕方もあると思うよ、それはこちらの学類でもできるのではないかな」
「実はその研究をしている先生が、全然名前の違うこっちの学類にもいるんだよ」

と、新しい可能性を日々投げかけています。
学類選抜ではなく総合選抜を選んだからこそ見つけられる道があるかもしれない。
その新しい選択肢との出会いこそ、総合学域群の価値だと思っているからです。

また、総合学域群では「迷うを楽しむ」ことを推奨していますが、中には「悩み苦しんでしまう」方もいらっしゃるかと思います。
総合学域群の皆さんの悩みに寄り添い、選択の一助となれるよう日々努めておりますので、何かあればいつでも気軽にアカデミックサポートセンターに来てくださいね!
(総合学域群アカデミックサポートセンター)